春日ベースハウスの会 | Kasuga Off Base House Society

メッセージ

私たち「春日ベース・ハウスの会」は、米軍ハウスを「わがまちの貴重な歴史遺産」と捉え、その保存・活用を考えようと2014年に発足しました。
記録は少なく、当時の記憶が失われつつある中で、「もの言わぬ語り部」として米軍ハウスが語る、私たちのまちに確かにあった歴史を掘り起こそうと活動を続けています。

歴史

昭和20年8月、日本が無条件降伏後、福岡県でも9月、連合軍の一員として米軍の進駐が始まり多くの施設が接収されました。
接収施設としては、席田飛行場(のちの板付飛行場、現在の福岡空港)をはじめ、雁ノ巣飛行場(のちのキャンプ・ハカタなど)、春日原地区にあった陸軍小倉造兵厰春日製造所などがありました。
1945年12月1日までに福岡県内に連合軍約2万8000人が進駐し、春日原には2500人がいたとされる。このほか九州飛行機雑餉隈工場(現在の陸上自衛隊第四師団)、九州兵器(現在の渡辺鉄工所)などにも米兵が駐屯していました。
1960年ごろ、基地内の春日原住宅地区には約580戸あり、面積156haのうち、当時の春日町(現春日市)が75%、大野町(現大野城市)が25%でした。
春日原住宅地区の中には、階級ごとに分かれたクラブ、ボウリング場、スケート場、野球場、体育館、プールなどがあり、教会、劇場(映画館)、売店、食堂、クリーニング、FEN(極東放送)のスタジオ、さらに「PX」と呼ばれた基地内のスーパーマーケットは、米国直送の肉や大型家電も並んでいました。
1957(昭和32)年1月、板付基地には米兵6393人がおり、軍属と家族は2881人。そのうち1880人は基地の外のハウスに住んでいました。
基地外の米軍ハウスは「オフベースハウス」と呼ばれ、基地から半径5マイル(約8㎞)に所在することを第一前提とされた。米軍ハウスの建設は土地所有者が行い、家主でつくる組合が6つありました。
完成後、米軍基地内のオフベースハウス課が規格検査し入居の契約をしたようです。家賃は大半が「2ベッド=平均50ドル程度」(1万8千円)でした。

ギャラリー

  • ベース時代の風景

  • 当時の米軍ハウス

  • 米軍ハウスCG

  • 基地内外の人々

  • 現在の米軍ハウス

  • 春日・大野城地区の板付基地住宅エリア(1960年代)

  • 東ゲート前の白木原駅前通り(1960年代)

  • 東ゲート前の白木原駅前通り(1960年代)

  • 西鉄春日原駅(1960年代)

  • 西鉄春日原駅前通り(1960年代)

  • 千歳町の北ゲート前通り(1960年代)

  • 西鉄春日原駅前通り(1960年代)

  • 西鉄春日原駅前通り(1960年代)

  • 西鉄春日原駅前通り(1960年代)

  • ガレージ付きハウス(1960年代)

  • 比較的大型のハウス(1960年代)

  • 建築後間もないハウス(1960年代前後)

  • リビングルームの様子(1960年代)

  • リビングルームの様子(1960年代)

  • 基地周辺の日本人住宅街に点在するハウス群(1960年代)

  • 一般的に数軒のユニットで点在(1960年代)

  • ハウス地区に必ず設置されていた給湯用石油タンク(1960年代)

  • 庭と玄関先

  • 裏庭

  • ハウスコード"IAB 844"

  • 戦闘機の燃料タンクを使ったボイラータンク

  • 再現CG 360°view
  • 米軍人の子供たちには家族同然の日本人のお手伝いさん(1960年代前後)

  • ハロウィン仮装を手伝うお手伝いさん(1960年代前後)

  • 子供達と基地内を散歩するお手伝いさん(1960年代前後)

  • 太宰府の茶店で働く女性と米軍人少女(1960年代)

  • 日本の運動会にアトラクションで招かれた基地内高校のチアリーダーたち(1960年代)

  • 米軍人家族用の水道給水車に集まる子供達(1960年代)

  • ハウスのリビングルームにて(1960年代)

  • ハウスのキッチンで近所の日本人の子供たちと・・・(1960年代)

  • 大野城市に残るハウス(2019年)

  • 大野城市に残るハウス(2019年)

  • 当時のままの給水塔(2019年)

  • ハウスの特徴的な出窓(2020年)

  • 出窓のある室内(2020年)

  • 出窓のある室内(2020年)

  • 当時のままの浴室ドア(2020年)

イベント

2022年

9月 ベース時代の証言をもとに再現した
   「春日ベースバーガー」が読売新聞社
   より取材を受けました。
   このハンバーガーは9月10日開催の
   「春日原バルーンフェスタ」にて販売

2017年〜2019年

2017年 「米軍ハウスの世界」展示企画展開催
    第3回「まちあるき」開催
2018年 第4回「まちあるき」開催
    「ベースハウスを歩く」開催
    福岡銀行春日原支店にてパネル展示
2019年 「米軍ハウスを歩こう語ろう」開催

2014年〜2016年

2014年 街歩きで米軍ハウスの所在調査開始
    第1回「まちあるき」開催
2015年 当時を知る証言者聞きとり開始
    八女福島の伝建地区見学
    空自春日基地の米軍遺構見学
    九州大学芸術工学部にて講義
    第2回「まちあるき」開催
2016年 古い地図で米軍ハウスの所在確認
    現存した米軍ハウスの解体前見学

お問い合わせ

  • 春日ベース・ハウスの会

    〒816-0864
    福岡県春日市須玖北5丁目155
    春日まちづくり支援センター

    TEL 092-589-3388

    email info@basehouse.jp